働くうえで重視されることのひとつに年齢が挙げられる。実際、即戦力となるような職人技術や社会人スキルが必要ではない限り、若い子を採用したがる企業は多い。
そのため中には、仕事を得るために年齢を詐称する人もいるようだ。しらべぇ取材班は、会社勤めの人たちに話を聞いてみた。
①26歳を名乗っているけれど…
「20代の女性が多い職場で働いていたときに、26歳を名乗っている人がいたんです。見た目はとくに気にならないけれど、普段の落ち着きがすごいし、話やノリがちょっと違う。
最終的に仲良くなったら、そこで『じつは私は36歳なの。どうしても仕事が必要なんだけれど、年齢でなかなか雇ってもらえないから…』と明かされました。
私は気づいていなかったんですが、彼女のことを『◯◯さん、気を遣うわ…』とか言っている子もいたので、周りには年齢詐称に気づいている人もいたようですね…」(20代・女性)
身分証の提示を求められたら…
「職場に半年くらい働いていたアルバイトの人がいたんです。その職場がアルバイト・パートでも日数によって保険に加入する決まりになって、身分証のコピーを求めたら、翌日にバックれてしまって…。
彼と一緒に働いていた子たちによると、20代だと言っていましたが、実際にはけっこういい年齢だったようで…。
半年も真面目に働いてくれていた人だったから、『じつは…』と明かしてくれたらみんな笑って済ませただろうし、なんか残念でしたね」(30代・男性)
③なかなか面接が受からず…
「30代に入ってから、仕事の応募のときに年齢を伝えるとあきらかに電話越しでもわかるくらいに落胆されることが多くて。ひどいときには年齢を聞いたあとに『もう決まってしまっていて』と断られることも。
どうしても仕事が必要なときに、とっさに20代と名乗ってしまい、面接を受けて合格したことがあります。
でも結局、きちんと働くとなると健康保険や年金などがあるからごまかせず、受かったものの辞退するはめに…。正社員雇用は年齢で見られるからキツイですね…」(30代・女性)
■年齢詐称経験はどれくらい?
しらべぇ編集部が全国20代〜60代の仕事に応募したことがある男女1,336名を対象に調査したところ、「仕事に応募するときに年齢詐称をしたことがある」と答えた人の割合は5.0%。
年齢の壁にぶつかって、つい詐称してしまう人も一定数いるようだ。ただ受かったとしても、年齢や経歴を偽るのはトラブルになりかねない、やめたほうがいいだろう。