インドネシアの警察当局は9日、写真投稿アプリのインスタグラムを用いて乳児を販売した容疑でインドネシア人4人を逮捕したと発表した。

取引をしていたアカウントは、自分たちが家庭福祉を取り扱う企業だと主張。妊娠した女性の写真や超音波スキャンの画像、乳児の写真などを投稿していた。

インドネシア・ジャワ島東部スラバヤの警察当局は、購入を望む人物がコミュニケーションアプリ「WhatsApp」を介して連絡ができるよう、専用の電話番号が提供されていたと明かした。

警察当局は、取引1つの妨害に成功したものの、既に乳児1人以上が売られたとして、追跡を試みていると述べた。

インドネシアメディアのデティクは、スラバヤ警察のコル・スダミラン刑事部長の発言として、「子供を引き取りたいと望む人がこのアカウントを使っていた。取引はWhatsAppを通じて締結されていた」と伝えた。

デティクによると、このアカウントはコンサルティング企業を装い、家庭問題の解決を提供するとしていた。

700人以上のフォロワーを獲得していたインスタグラム上のこのアカウントは、顔にぼかしを入れた乳児の写真を投稿。年齢や所在地、宗教などの詳細も添えていた。

また同アカウントには、顧客と通信員とのやり取りとみられる画像も掲載されていた。

そのうちの1つでは、ある女性が自分は妊娠7カ月で、それを家族に知られたくないと述べている。

別の投稿では、妊娠した女性の写真が、所在地の詳細と共に投稿されていた。写真の説明文には、この女性が妊娠しており、子供を引き取りたいと思う人は記載された電話番号に連絡してよいと書かれていた。

投稿の中に、子供を売買すると明確に言及したものは1つもなかった。

警察当局は10日の記者会見で、警察が9月3日に実行予定だった人身売買取引を食い止め、その上で容疑者4人を逮捕したと発表した。

警察によると、LAという22歳の女性は、生後11カ月になる自分の子供を売ろうとしたという。

購入者は1500万ルピア(約11万円)をLA容疑者に、500万ルピア(約3万7000円)を仲介者に、250万ルピア(約1万8500円)をインスタグラムアカウントの所有者とみられるアルトン・フィナンディタ容疑者に支払う予定だった。

取引に関与したとみられる4人全員が逮捕された。スダミラン氏は、この4人が児童保護法違反で最大15年の禁錮刑になる可能性があると述べた。

政府機関インドネシア児童保護委員会(KPAI)のリタ・プラナワティ副委員長はBBCに対し、インドネシアでは以前にも幼児売買事件があったと述べた。

「しかし、インスタグラムを介しての取引は非常に珍しい。新しいやり方だ」とプラナワティ氏は述べた。

購入者の動機は明らかになっていないが、養子を迎える公的な基準を満たしていないものの、非合法に子供を引き取りたいと望んだ人物によるものかもしれないと、プラナワティ氏は話した。

ただ同氏は、以前には「児童性労働のための違法な児童売買」に子供が巻き込まれた例もあったと指摘した。

 

引用元

https://www.bbc.com/japanese/45833582

これは人としてやってはいけないことですね。

本当に、生まれてくる子供には罪はないのに大人のエゴですね。

残念です。

 

 

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