都立町田総合高校のツイッターを巡るトラブルが話題になっています。校内で男性教師による生徒への体罰があったのは1月15日のこと。教師が生徒と口論の末、顔面に右ストレートを繰り出し、さらにはダウン後も攻撃を続ける動画がSNSで一気に拡散しました。教師の「ふざけるんじゃねえよ。誰に言ってるんだよ」という怒鳴り声は生々しいものがありました。

フツーなら「暴力教師による体罰は許せない」となるのですが、事はそんなに単純ではありません。何と動画の冒頭には生徒による「ツイッターで炎上させようぜ」との声が入っていたからです。そもそも撮影者がいること自体、不自然過ぎるというもの。殴られた生徒は以前から嫌悪感を抱いていた教師を陥れるために挑発を繰り返した上で、暴力シーンの証拠を収めることに成功したのでしょうか-。

もちろん、世の中はそんなに甘くありません。教師側への同情論が高まり、ワナを仕掛けた生徒側を糾弾する声は日々、高まっています。だからといって教師による暴力は決して許されるものではありませんが…。

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スマホのカメラ、SNSと教師にとっては恐ろしい飛び道具だらけの時代

これらの報道を目にするたびに思います。教師というのは何と割に合わない職業なのだろうと。

民間企業では働き方改革が進み、長時間労働や公休未消化が露呈すれば即座に「ブラック企業」の烙印を押されるため、ビビった労務サイドがとっとと帰って下さいと消灯して、帰宅を促す現代。一方、教育の現場では部活の顧問を引き受けたらハイそれまでよ。やれ朝練だ、土日は試合だとプライベートの時間は削られるばかり。それらの奮闘が賃金に反映されることはほとんどありません。

いや、教師という職業に魅せられたのはカネ目当てなんかじゃない。俺はミカン育てているんじゃねえ、人間育ててるんだとTBSドラマ3年B組金八先生」の熱すぎるシーンに感銘を受けて教師になった方も多いと思いますが、不良の道に走ったアイツが実はいい子だったなんて、80年代までのおとぎ話ですよ。

今の時代、ピアスを開けたキッズも野球部員もスマホの動画でしっかり証拠を残します。これが校長や教育委員会、マスコミの目に触れたらセンセーあんたの人生一発アウトだ。子供たちは教師の一番の弱みをすでに分かっている。そしてガラスの十代は話せば分かる人種じゃない。その裏にはモンスターと化した親たちも控えている…。

せっかく安定した仕事に就いて、結婚して子供ができてマイホームを建てたとしても、そんなところに落とし穴があったら人生、一寸先は闇。住宅ローンがたっぷり残っているのに、冗談じゃねえや-。

SNSを使いこなす十代に立ち向かうには

いやいや先生方、弱気にならないで下さい。国家百年の計は教育にあり。学校の現場が荒廃してしまったら、おのずと社会にはろくでなしな人種があふれ出ることになります。狭いニッポン、それじゃ困る。ここは社会全体で教師の皆さんのココロとカラダに思いを致し、心身ともに充実した状態で生徒諸君に向き合ってもらえるよう、応援していこうじゃありませんか。

そんなわけで釈迦に説法ですが、教師の皆さんに肝に銘じてほしいのは、「体罰は絶対ダメ」ということです。生徒が殴って改心するのは、TBSドラマスクールウォーズ」までのお話。先ほども記しましたが、動画を撮られたらあなたの教師人生、一巻の終わりです。

最近では「アンガーマネジメント」という言葉が知られるようになってきました。ほとばしる怒りをいかにコントロールするか。一人だけで抱え込むことなく、すぐに同僚や上司に相談し、情報をシェアすることが大事です。先生といえども一人の人間。生徒の心ない一言で傷つき、落ち込みます。そんな自分を肯定して下さい。いい意味で「お仕事」と割り切り、クレーマーに対応する営業職と一緒だと捉えることも必要かもしれません。

思えば駅員さんやファミレスの店員さんが理不尽な客に対応する際、殴ったり蹴ったりはしないでしょう。でも子供相手だとついつい手が出てしまう。やはりココロのどこかに数%でも「お前のためを思って殴ってあげているんだ」「この手の痛み以上に、俺の心は痛んでいる」「殴られたお前にもいつか分かるはずだ」と体罰の「効果」を期待していたりしませんか。

何度でも記します。そんなのは山下真司の残した幻想でしかない。アナタにとって一番守らなくちゃいけないのはツイッター生徒ではなく、最愛の家族であるはずです。

報告、連絡、相談。フツーの営業マンなら当たり前のことを当たり前にやって、SNSを使いこなす十代に立ち向かっていきましょう。

負けないで、先生。あなたは決して孤独なんかじゃないよ。

 

引用元

https://news.nicovideo.jp/watch/nw4744398

自分があの教師の立場ならどんな対応できたのだろうか。。

難しいですよね。

 

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